NEWS LETTER
2025 February Vol.215
目次
長期投資仲間へのメッセージ
セゾン投信株式会社
代表取締役社長 園部 鷹博
Vol.215
企業価値を見極める
おかげさまで3周年
2022年2月1日、セゾン投信としてはおよそ15年ぶりに新規設定をした投資信託、セゾン共創日本ファンドは3周年を迎えることができました。設定時の純資産13億5,100万円は2025年1月23日時点では47億4,300万円と「小さく生まれて大きく育つ」ファンドとして着実に歩を進めています。多くのお客さまと一緒にファンドのお誕生日を迎えることができて大変嬉しいですし、人生100年時代と同様に100年、それ以上続くファンドとしてこれからも大切に運用していきます。運用は他の2つのファンドと同様にセゾン投信の投資哲学に則って行ってまいります。
「わかりやすい=良い」ではない
ところで企業価値とは何なのか、と疑問を持つ方がいらっしゃるかもしれません。いま旬のテーマは〇〇だ!次に期待されるトレンドは□□だ!などの表記であれば人々がイメージしやすいのでしょうが、私たちはテーマを掲げて投資することは行っていません。そのようなわかりやすさは時間の耐久性を担保できないことが往々にしてあるからです。でもね、よく耳にするわかりやすさって何なのでしょうか。日経平均株価はわかりやすい=指数の株価を頻繁に耳にする、目にすることが多い。流行りのテーマがわかりやすい=メディア報道に加えて日常生活でテーマに該当する製品やサービスに触れる機会が増える。これがわかりやすさという言葉に置き換えられているのであり、銘柄の選択やポートフォリオの構築、さらには将来の投資の成果に関するわかりやすさとは異なります。(特定の意味に限定された)わかりやすいと多くの人々が感じることは、多くの人々が慣れ親しんでいると言い換えることもできますし、多くの人が認識できている話題であり株式市場には既に織り込まれてしまっています。
セゾン共創日本ファンドの運用チームは徹底的に企業調査をしたうえで投資判断を行いますので確度を高めることができますし、その時点でベストと思われる決断をしますが、それでも将来に向けては未確定な要素が当然残ります。ただし、それは良い意味での未確定です。株価に反映されていない部分であり、それが将来の大きな成果を生み出す要因にもなります。したがいまして、現時点での心地よさに繋がるわかりやすさよりも、多少の違和感が残る未確定が存在することが将来に向けては必要だと私は思います。
さて、価値に話題を戻しますが、私たちが見つけて評価するのは企業価値です。株式価値、事業価値、株主価値などの様々な価値がありますが、企業価値とはとても簡単に書くと将来の稼ぐチカラを現在の価値に置き換えたものです。それは何も現在がピカピカな企業である必要はありません。5年以上先の企業価値が向上する企業となれば、持続的に成長を続けている企業だけでなく、いまは市場から評価されていないけれどもビジネスモデル転換や新規事業への取組みの成果が近い将来に見込まれ評価がプラス方向に変化する企業もあります。そのような企業の発掘や調査を丹念に繰り返し、強固なポートフォリオを私たちは構築します。
大きな変化のなかでこそ
約30年にわたるデフレ期間が終わりました。この間、多くの日本の上場企業経営者は資産圧縮し、賃金を上げず、雇用を生み出さず、固定費を下げることで自身の任期中だけ利益を確保できれば良い。そのような選択ばかりしてきました。しかしながら、そのような発想を正としてきた世代の経営者の多くが引退し、いまは値上げができる付加価値の高い製品やサービスを企業努力によって実現し、売り上げを伸ばし、利益を増やし、社員の賃金を上げて、雇用を拡大する、本来の企業経営に課せられた使命を果たそうとする経営者に代替わりしてきました。インフレなき経済成長は困難だとして、緩やかな物価上昇を伴う経済成長を前提として先に動いていたグローバルの流れに、遅ればせながら日本もようやく舵を切ることができました。日本にとって非常に大きな変化が生じています。同時にこれらの前提が変わるのであれば、人々や社会が値上げを受け入れてでも使いたいと思う、必要とされる製品やサービスであり続けるよう努力していかなければなりません。それができない企業は淘汰される、経済活動から排除される時代になることでもあります。
米国のように新しい企業がどんどん出てくる、イノベーションが度々起こる国に対し、日本はそういう国ではないとすれば、企業の優勝劣敗を選別して既存企業の将来の企業価値の見極めるアクティブ運用は、日本の株式市場からリターンを得るために必要だと評価が高まる可能性が十分にあります。そのような時代が訪れた際には、数多い日本株式のアクティブファンドを代表する投資信託となっているよう、運用とお客さまの適切な投資行動によってじっくりと育てていきましょう。いつもありがとうございます。
セゾン共創日本 ファンド 3 周年!
セゾン共創日本ファンドは2022年2月1日に設定。あらためてファンドについてご案内いたします。
“将来”の価値を
重視
5年以上先の企業価値に注目し、幅広い成長ステージを持つ企業への投資でリターンを狙う
“長期成長”を
プロが見極める
長期成長の可能性を秘める優れた企業をプロが徹底的に調査、発掘
企業と共に
成長を目指す
忍耐強く長期投資を行い、対話を通じて企業価値向上を目指す
基準価額と純資産総額
※成長投資枠で購入可能な商品は、NISA制度の目的(安定的な資産形成)に適したものに限られています。
ポートフォリオマネージャーに聞く!
セゾン共創日本ファンド
ポートフォリオマネージャー
岩下理人
心掛けていることは?
運用方針を忠実に遂行することはもちろんですが、「やらないこと」を大切にしています。
- 短期的な株価のアップサイドを追わない
- 指数を意識した運用を行わない
- エンゲージメントにおいて、株主としての立場・権利をむやみに振りかざさない
購入を検討しているお客さまにひとこと!
じっくりと長期の資産形成を目指す多くのお客様にお持ちいただきたい商品です。長期的な視点に基づいた調査で厳選した、成長のために改革を続ける真に質の高い企業や、現状に危機感を持って挑戦を行っている企業に投資をしてまいります。
特徴をわかりやすく!
将来の成長に投資
既存事業の停滞期に入っているが新規事業で再成長の芽が出ている「ターンアラウンド企業」、持続的な成長が期待できる「質の高い企業」をプロが皆さまに代わって発掘、企業独自の強みからくる固有の成長を見極めて投資しています。
-
【ターンアラウンド企業】
頑張っていて成長が期待できるが
評価されていない企業 -
【真に質が高い企業】
長期間、成長を続けることが
期待できる企業
将来の価値を重視
リターンの源泉として「現在の市場価値」と「将来の企業価値」の差に着目。将来の企業価値が現在の企業価値と比べて高いのか?安いのか?の判断(=バリュエーション評価)を重視しています。
また、投資先との「対話」を通じて企業価値の向上を目指していきます。
お知らせ
資産形成相談サービス 「お金のこと相談室」3周年
セゾン投信は2022 年2月に「セゾン顧客本位の相談室」として、お客さまのお金に関するお悩みを解決するための無料相談サービスを開始しまし。2025年1月末までに延べ2000 人以上のお客さまにご利用いただき、担当者一同、心からうれしく思うとともに、今後の励みとしています。今月で3周年を迎えましたが、お客さまにより気軽にご相談いただきたいという思いから、セゾン顧客本位の相談室は「セゾンお金のこと相談室」に名称を変更します。これからも皆さまのお金に関する不安に寄り添ってまいりますので、一人で悩まず、お気軽にお問い合わせください。
3周年記念企画
3周年を記念して、通常よりお申込み条件を緩和した「じっくりトコトンコース」期間限定キャンペーンを実施します。
お申込み対象期間 | 2025年2月5日(水)~2025年3月31日(月) |
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期間中のお申込み条件 | セゾン投信の口座をお持ちのお客さま |
※キャンペーンのため、ご相談は1回限りとさせていただきます。
セミナーのお申し込みについて
お電話からのお申込み
セゾン投信
お客様窓口03-3988-8668
WEBからのお申込み
オンラインセミナー
寒い時期は会場セミナーだけでなくオンラインセミナーもご活用ください。
資産寿命を延ばして将来に備えよう!
~セゾン定期便の魅力~
「投資の始め方はわかったけど、お金が必要になったときにどうすればいいのかわからない」お金の使い方について、セゾン投信のスタッフ2名が対談形式でわかりやすくお伝えします。
開催日時 | 2025年2月14日(金)19:00~19:45 (18:50~ログインできます。) |
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講師 | 鈴木 香(セゾン投信株式会社 ダイレクトサービス部)
前川 友紀乃(セゾン投信株式会社 ダイレクトサービス部) |
第18期運用報告会
<セゾン・グローバルバランスファンド、セゾン資産形成の達人ファンド>
運用報告の視聴だけでなく、ポートフォリオマネージャー瀬下への質問タイムはオンラインからも参加できます。
開催日時 | 2025年3月8日(土)10:30~12:10 (10:20~ログインできます。) |
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講師 | 瀬下 哲雄 (セゾン投信株式会社 マルチマネージャー運用部 部長) |
セミナーのお申し込みについて
お電話からのお申込み
セゾン投信
お客様窓口03-3988-8668
WEBからのお申込み
ニュースレターのデジタル化について
ニュースレターは、内容を充実させながらデジタル化を進めております。掲載内容の増加、各種申し込みへの簡易化確保のため、本冊子版については2025年3月号をもって廃止いたします。4月号以降もホームページからの印刷は可能です。
買付・解約 受付不可日のお知らせ(2025年2月5日~2025年3月5日)
下記は2025年2月5日現在の当社取扱いファンドの休日(海外休日等)の情報です。
海外休日等は日本の営業日の場合でも、信託約款に定める申込不可日としてご注文を受付することができません。
海外休日等にいただいたご注文は、「翌営業日」を注文日として承ります。
セゾン・グローバルバランスファンド/セゾン資産形成の達人ファンド
買付・解約受付不可日
- 2025年2月17日(月)ワシントン記念日
上記は信頼できると思われる資料に基づいて作成されていますが、その正確さや完全さに対する責任を当社が負うものではありません。各地の休業日は都合により変更されることがあり、上記もこれを反映すべく予告なしに変更される場合がありますので予めご了承下さい。
※セゾン共創日本ファンドは国内市場休業日に準じます。
今月の積立購入での約定日
- セゾン共創日本ファンド2025年2月19日(水)
- セゾン・グローバルバランスファンド/セゾン資産形成の達人ファンド2025年2月21日(金)
セゾン投信 出没録
京都・神戸 編
出張セミナーで京都、神戸に伺いました。移動前に沿線の火災のため東海道新幹線が一時運転見合わせとなるなど、ちょっとドキドキしましたが無事に到着。遅れることなく京都のお客さまへセミナーをお届けすることができました。
土曜10時からスタートの神戸セミナーも多くのお客さまにお越しいただき無事に終了。地方ではいつも以上にお客さまの反応が気になりますが、ご満足いただけていたら嬉しいです。ご褒美ランチには神戸ビーフの焼き肉を堪能!
ご当地グルメを楽しめるのも出張の醍醐味の一つです。(友)
スタッフのつれづれだより
管理部 春田
最近の嬉しいニュースについて書きます。
テニスの錦織圭選手が怪我から復帰して調子を取り戻してきています(感涙)。
一時は700位台まで落ちた世界ランクも今年1月には100位以内に戻り、まだ20代の世界ランク上位選手を巧みなラリー戦の末ストレートで破るなど、全盛期に近いプレーを見せています。昨年度はATP アワードのカムバック賞にもノミネートされるなど、今も観客があっと驚くテクニックや粘り強さは相手選手の脅威だと思います。問題になりつつある過酷なツアー日程もあって、同世代の選手が怪我などで次々と引退を余儀なくされていますが、出来るだけ長く錦織選手のプレーを見ていたいです。
ダイレクトサービス部 川﨑
食べ物をいただくことが多い我が家です。特に旬の果物は嬉しいのですが、量が多いと新鮮なうちに食べきれないことがあります。(多少口惜しいですが)最近は新鮮なうちにお隣の方にお裾分けすることにしています。そんな経験から自分が人に食べ物を贈る際、特にいただき物が多いであろうご家庭には長く保存が出来る乾物を差し上げることにしています。長く保存が出来て必ず使う日が来る、自分で買うにはちょっと高い乾物は贈り物に最適ですよね。子どもの頃母がお中元やお歳暮に干椎茸や昆布を送るのを見ては「つまらない物送ってるな」と思ったものですが今になって乾物の偉大さがわかるようになりました。
Pick Up
日経CNBC にポートフォリオマネージャー瀬下が初出演しました!
「広報ちゃんねる」では番組動画の視聴ができます。併せて舞台裏レポートも公開中!ぜひご覧ください。
NOTEでマガジン「広報ちゃんねる」がスタートしました!
セゾン投信つづくが広報担当として、開催レポートやイベントの裏話などをお届けしてまいります。思いつくまま共有したいお話なども書いていきたいと思いますのでどうぞお楽しみください。

今月の表紙
今月はドイツ。
南部バイエルン州フランケン地方、タウバー川を望む丘の上に位置するローテンブルクの城壁に囲まれた街並みは、中世の絵本のような美しさで「中世の宝石箱」とも呼ばれています。保存状態の良さから、多くの観光客が訪れる街の歴史は9世紀までさかのぼることができます。
編集後記
2月といえば運用報告会!というのが社内の共通認識になっています。毎年、全社を挙げて慌ただしく準備に追われますが、今年は特にポートフォリオマネージャーの瀬下が大忙しです。セゾン投信のことを知っていただく機会を増やすべく、1月は日経CNBC に初出演し、2月もラジオNIKKEIに出演予定です。運用報告会もポートフォリオマネージャーが直接お客さまにお会いできる機会であり、ご質問いただける機会でもありますので、皆さまのご来場をお待ちしております。